ここから本文です。
更新日:2022年10月24日
帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)のウイルスが原因で起こる痛みをともなう皮膚の疾患です。水痘にかかったことがあるかたなら、誰でもかかる可能性があります。
水痘は、治った後もそのウイルスが生涯にわたり体内の神経節に潜伏し、加齢や疲労、ストレス等で免疫力が低下した時に、再びウイルスが活性化して、今度は、水痘ではなく、帯状疱疹として発症します。
近年までは、水痘を発症している子どもと接触することによって、おとなは、帯状疱疹の原因である「水痘・帯状疱疹ウイルス」に対する追加免疫を自然と得ていました。しかし、平成26年に水ぼうそうが定期予防接種となり、水痘を発症する子どもが減少し、追加免疫を得る機会も少なくなりました。加齢などによる免疫力の低下も影響し、帯状疱疹の発症率が増加する傾向にあるといわれています。
帯状疱疹は、50歳以上から発症率が高くなり、80歳までには、約3人に1人がかかると言われています。
ピリピリ、チクチクした痛みを感じることから始まり、そこに赤い発疹が帯状に現れます。その後、水ぶくれができて、かさぶたとなります。痛みや皮膚の症状は、主に体の左右のどちらかにみられ、3~4週間ほど続きます。症状は、胸、腹、背中など、多くは上半身にみられ、顔や首などに現れることもあります。
予防としては、できるだけ健康的な生活習慣を保ち、日頃より免疫力を高めることが大切です。食事のバランスに気をつけ、睡眠を十分とることが大切です。持病があるかたは、その管理もしっかり行いましょう。さらに、50歳以上の方については、帯状疱疹予防ワクチンを接種することも有効であるとされています。
帯状疱疹は、症状がひどくなる前に受診し、治療を始めることが重要です。治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。発疹が出てから72時間以内に飲みはじめることが望ましいといわれています。からだの片側に原因不明の痛みが急に生じたり、痛む場所に赤い発疹が出現したりしたときは、できるだけ早く受診しましょう。
50歳以上の方は帯状疱疹予防ワクチンが接種でき、発症予防・重症化予防が期待できます。
帯状疱疹予防ワクチンは予防接種法に基づかない任意の予防接種で、費用は全額自己負担となります。
医師等にご相談のうえ、予防接種による効果や副反応、健康被害救済などについて十分に理解をいただいた上で、接種の判断をしてください。
接種日時点で満50歳以上
帯状疱疹ワクチンは2種類あります。接種方法や回数などに違いがありますので、医師にご相談ください。
乾燥弱毒性生水痘ワクチン 製品名:ビケン(生ワクチン) |
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン 製品名:シングリックス(不活化ワクチン) |
|
接種 回数 |
1回 | 2回 |
接種 方法 |
皮下注射 | 筋肉内注射 |
接種 料金 |
7,000円~11,000円程度 |
20,000円~23,000円程度 |
注)接種費用は医療機関により異なります。正確な費用については各医療機関へお問い合わせください。
実施医療機関につきましては、直接医療機関へご相談ください。
よくある質問
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください