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更新日:2025年6月5日
特定のがん検診が、対象となるがんの死亡率を減少させていることは科学的に実証されています。国が推奨すがん検診は、胃がん検診、肺がん検診、大腸がん検診、子宮頸がん検診、乳がん検診の5種類です。
がん検診の結果、がんの疑いがる場合は精密検査を受け、そこでがんが見つかったら治療へというのが検診の流れです。がんの疑いがない場合、精密検査の結果も異常がなかった場合も次回の検診を受けるよう、がん検診を習慣づけましょう。
がん検診にはメリットだけでなくデメリットもあります。がんがなくても陽性となり不要だった心配や精密検査につながる疑陽性、生命予後に影響しないがんを診断・治療してしまう過剰診断などがあげられます。受診の際には、メリット、デメリットを考慮することも大切です。
胃がん:胃の壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞になって無秩序に増殖を繰り返すがんです。
肺がん:気管、気管支、肺胞の細胞が正常の機能を失い、無秩序に増えることにより発生するがんです。
大腸がん:大腸粘膜のあるところではどこからでもがんができますが、日本人ではS状結腸と直腸がんが大腸がんのできやすい部位です。
子宮頸がん:外子宮口付近に発生することが多い子宮頸がんがあります。
乳がん:乳管から発生する乳管がんや、小葉から発生する小葉がんなどがあります。