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更新日:2023年12月1日
冬季を中心に発生する感染性胃腸炎の原因となるウイルスです。感染力が強いため、ご家庭内での二次感染や乳幼児施設、学校、高齢者福祉施設などで集団発生を引き起こすことがあります。ご家庭内における予防と対策はとても重要です。
主な症状は吐き気、おう吐、下痢、腹痛で、発熱は軽度で、通常1日から2日続きます。水溶性の下痢と突然、強烈に起こるおう吐が特徴です。
一年をとおして発生していますが、11月くらいから発生件数が増加しはじめ、12月から翌年1月にかけて多く発生します。
ノロウイルスが口から入ることによって感染します。
汚染された食材、感染者が触った食材などをとおして口に運ばれる。とくにウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝を、生あるいは十分に加熱しないで食べる。
感染者が触った器具などや感染者のおう吐物、便に触れた手によって口に運ばれる。
床に残ったおう吐物などが乾燥し、空気中をただよっているウイルスを吸い込む。
ノロウイルスは大腸菌やぶどう球菌などの他の細菌と比べてとにかく小さいのが特徴です。手指に付着すると、しわ、指紋、爪と皮膚の間に入りこんだり、乾燥して空気中に長時間ただよったりして感染を拡大させます。
健康な方は軽症で回復しますが、子どもや高齢者など抵抗の弱い方は重症化したり、ごくまれにおう吐したものを喉に詰めて窒息したりすることもあります。適切な予防や処理で感染が広がらないように対策を取りましょう。
手洗いは予防の基本、まずはしっかりと手を洗うことを習慣づけましょう。
発症者のおう吐物やふん便には大量のウイルスが含まれています。回復後も長期間ウイルスの排泄が続きます。また、おう吐物が床に残って、その後、乾燥しウイルスが空気中に浮遊します。適切に、なお迅速、確実に処理することが感染拡大を防ぐポイントになります。
市販されている次亜塩素酸ナトリウムの濃度は一般的に5~6%です。(家庭用塩素系漂白剤)
詳細については下記のホームページをご参照ください。
ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省ホームページ外部サイトへリンク)
おう吐物の処理方法(学校安全webより)(PDF:1,304KB)
ノロウイルスはどこに付着しているかわかりません。ドアノブ、水道の蛇口、カーテン、ベッド回り、日用品などからもウイルスが検出されることもあります。ご家族に、下痢やおう吐の症状の方がいたら、直接手で触れるようなところや物は消毒しましょう。
赤ちゃんや小さいお子さんが手で触れるだけでなく、直接、口に入れたりすることが多いおもちゃが汚染されていれば二次汚染の原因になります。ご家族に、下痢やおう吐の症状の方がいたら、おもちゃの消毒も忘れずに行いましょう。
ノロウイルスに汚染された浴槽水が感染原因となることがあります。下痢をしている人の入浴は最後にするかシャワーにするなどしましょう。風呂の湯につかるときは身体(とくにおしり)をよく洗いましょう。タオルを共有することにより感染が拡大することもあります。使ったタオル、バスタオルを他の家族が使わないようにしましょう。お風呂の水は毎日かえて、浴槽、床、洗面器、いすなども清潔にしましょう。
普段からご家族の健康状態を観察しましょう。おう吐や下痢など体調が悪い場合は早めに医療機関を受診しましょう。また、脱水症状にならないように水分補給につとめましょう。さらに、日頃からバランスのよい食事をとり、免疫力、抵抗力を高めておくことも大事です。
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