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更新日:2020年12月4日

旧伊藤伝右衛門邸の庭園国の名勝指定

国の文化審議会(会長西原鈴子)は、平成23年5月20日(金曜日)に開催される同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、史跡名勝天然記念物の新指定16件、追加指定等15件、登録記念物の新登録3件、追加登録等1件、重要文化的景観の新選定5件、重要文化的景観の追加選定2件について、文部科学大臣に答申しました。

この中で、名勝の新指定として、本市の旧伊藤傳右エ門氏庭園が文部科学大臣に答申されていましたが、この度、平成23年9月21日付官報において、名勝に指定したことが告示され、正式に決定しました。

旧伊藤傳右エ門氏庭園(きゅういとうでんえもんしていえん)

住所

飯塚市幸袋300番

所有者

飯塚市

指定面積

7,568.50平方メートル

庭園の概要

北部九州の筑豊地区における代表的な炭鉱経営者のひとりである伊藤傳右エ門(1860~1947)は、大正時代中期から昭和初期にかけて、遠賀川中流左岸に形成された幸袋において、大規模な池泉庭園を伴う本邸を造営した。傳右エ門は明治44年(1911)に、後に白蓮の名の下に歌人として知られるようになった柳原燁子と再婚し、本邸の建築と庭園を完成させた。庭園は、導入部の馬車廻しを中心とする広場部分をはじめ、建築群に挟まれた中庭の部分、敷地北半を占める大規模な主庭の3つの部分から構成される。そのうち、特に主庭は、流れ及び2つの池泉の背後に緩やかに盛り上がる築山などから成り、主屋からの展望を意図した庭園であるとともに、様々な景を楽しむことのできる回遊式庭園でもある。池泉に架かる石造の太鼓橋、2基の石造噴水、敷地の西北隅・東北隅に立つ石塔、随所に据えられた様々な形式の石燈篭、築山の頂部に建つ茅葺き八角形屋根の四阿など、近代の回遊式庭園として十分な質と量を誇る庭園景物が見られる。筑豊における炭鉱経営者の本邸庭園として貴重であり、変化に富んだ展望と特質のある景物には優秀な庭園意匠が認められ、その芸術上の価値は高い。

上空から撮影した旧伊藤伝右衛門邸

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所属課室:経済部商工観光課観光係

〒820-8501 福岡県飯塚市新立岩5番5号

電話番号:0948-22-5500(内線1461・1462)

ファックス番号:0948-22-6062

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