更新日：2024年12月26日

上地結衣選手が総合せき損センター1日院長を務めました

12月23日（月曜日）、パリ・パラリンピック女子テニスシングルス・ダブルス金メダリストの上地結衣選手が総合せき損センター（飯塚市伊岐須）の1日院長となって患者の皆さんと触れ合うイベントが開催されました。

車いすテニスのスーパーシリーズとして毎年春に開催される「飯塚国際車いすテニス大会」の起源は、総合せき損センターで脊髄損傷患者の方のリハビリに車いすテニスが導入されたことと言われています。総合せき損センター前田院長から1日院長の委嘱状が渡され白衣に袖を通した上地選手は、「聖地に足を運ぶことができて嬉しい」と溢れる笑顔で院長挨拶を行いました。

1日院長が行う午前中の「院内回診」では、患者の皆さんが1日院長の2つの金メダルを触ったり、1日院長との握手、サイン色紙の提供や笑顔の処方が行われ、患者の皆さんは次々に笑顔になっていきました。

午後からは、車いすテニス体験会（チェアワーク、テニス）が行われ、患者の皆さんとテニスコートで爽やかな汗をかきました。

イベント前日に飯塚市にやってきた上地選手。上地選手が中学生の頃からの長い付き合いとなっている九州車いすテニス協会の方々と再会しました。上地選手に協会関係者の方が涙を見せながら「娘が帰ってきた」「結衣ちゃんお帰り」と声をかけられたそうで、「結衣ちゃん」は、こうして束の間の「帰省」の2日間を過ごしました。

年末はNHK紅白歌合戦の審査員を務める上地選手。その後、来年1月に行われる全豪大会に参戦するため、年明け早々オーストラリアへ出発します。