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更新日:2022年2月16日
予防接種は、いまだ世界の各地で流行を繰り返す感染症の感染予防、発病防止、症状の軽減などを目的に行われますが、特に乳幼児の予防接種は、お子さん自身の予防だけでなく、社会全体の感染症の予防(まん延の防止)のため、非常に重要な意義があります。
お子さんが予防接種を受け、病気に対する免疫をつけることは、社会全体が病気に対する免疫をつけることにつながります。
予防接種法は「予防接種の実施によって感染のおそれのある疾病の発生およびまん延を予防し、公衆衛生の向上及び増進に寄与するとともに、予防接種による健康被害の迅速な救済を図ること」を目的としています。予防接種法に基づく予防接種に「定期接種」があり、対象疾病を予防するためのワクチンの接種年齢・接種期間・接種回数が規定されています。法に基づく定期接種の費用は、全額または一部を公費負担しています。
予防接種法の対象疾病でない予防接種や、定期接種のワクチンだが接種年齢・接種期間・接種回数の規定をはずれた予防接種は「任意接種」といい、その費用は全額自己負担です(医療機関が設定している料金)。任意接種は被接種者(あるいはその保護者)と接種医との相談によって判断し行われる仕組みになっています。接種に関するご相談はかかりつけの医療機関にお問い合わせください。
お母さんが赤ちゃんにプレゼントした病気に対する抵抗力(免疫)は、百日せきでは生後3か月までに、麻しん(はしか)では生後12か月までにほとんど自然に失われていきます。そのため、この時期を過ぎると、赤ちゃん自身で免疫をつくって病気を予防する必要があります。その助けとなるのが予防接種です。
子どもは発育と共に外出の機会が多くなり、感染症にかかる可能性も高くなります。予防接種に対する正しい理解の下で、お子さんの健康にお役立てください。
麻しん(はしか)や百日せきのような感染症の原因となるウイルスや細菌、または菌が作り出す毒素の力を弱めて予防接種液(ワクチン)をつくり、これを体に接種して、その病気に対する抵抗力(免疫)をつくることを、予防接種といいます。「予防接種」に使う薬液のことを「ワクチン」といいます。
すべての病気に対してワクチンがつくれるわけではありません。細菌やウイルスなどの性質によってつくれないものもあります。
予防接種に行く前のチェック
わからないことがあれば、質問をメモにしておきましょう。
予防接種は体調のよいときに受けるのが原則です。日頃から保護者の方はお子さんの体質、体調など健康状態によく気を配ってください。そして気にかかることがあれば、あらかじめかかりつけ医や保健センターに相談してください。
安全に予防接種を受けられるよう、保護者の方は、以下のことに注意の上、当日に予防接種を受けるかどうか判断してください。
予防接種を受ける予定であっても、体調が悪いと思ったら、かかりつけ医に相談の上、接種をするかどうか判断するようにしましょう。
なお、予防接種の効果や副反応などについて理解した上で、接種に同意したときに限り、接種が行われます。
急性で重症な病気で薬を飲む必要のあるお子さんは、その後の病気の変化もわからないことから、その日は接種を受けないのが原則です。
「アナフィラキシー」というのは通常接種後約30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。汗がたくさん出る、顔が急にはれる、全身にひどいじんましんが出るほか、はきけ、嘔吐、声が出にくい、息が苦しいなどの症状になるような、はげしい全身反応のことです。
お子さんには直接関係ない規則ですが、任意で受ける人のことも考慮したものです。
上記に当てはまらくても医師が接種不適当と判断したときは、予防接種を受けることはできません。
以下に該当するお子さんがいると思われる保護者は、かかりつけ医がいる場合には必ず前もってお子さんを診てもらい、予防接種を受けてよいかどうかを判断してもらいましょう。受ける場合には、その医師のところで接種を受けるか、あるいは診断書又は意見書をもらってから予防接種を受けるようにしてください。
けいれん(ひきつけ)の起こった年齢、そのとき熱があったか、熱がなかったか、その後起こっているか、受けるワクチンの種類などで条件が異なります。必ず、かかりつけ医と事前によく相談しましょう。
ラテックス過敏症とは、天然ゴムの製品に対する即時型の過敏症です。ラテックス製の手袋を使用時にアレルギー反応がみられた場合に疑います。また、ラテックスと交叉反応のある果物等(バナナ、栗、キウイフルーツ、アボガド、メロン等)にアレルギーがある場合にはご相談ください。(様式第八B型肝炎予防接種予診票から。)
ワクチンの種類によっても異なりますが、発熱・接種局所の発赤・腫脹(はれ)・硬結(しこり)・発疹などが比較的高い頻度(数%~数十%)で認められます。
通常、数日以内に自然に治るので心配ありません。
予防接種を受けた後、接種局所のひどいはれ、高熱、ひきつけなどの症状があったら、医師の診察を受けてください。お子さんの症状が予防接種後副反応報告基準に該当する場合は、医師から独立行政法人医薬品医療機器総合機構へ副反応の報告が行われます。
ワクチンの種類によっては、極めてまれ(百万から数百万人に1人程度)に脳炎や神経障害など重い副反応が生じることもあります。このような場合に厚生労働大臣が予防接種法に基づく定期の予防接種によるものと確定したときは、予防接種法に基づく健康被害救済の給付の対象となります。
予防接種を受けたしばらく後に、何らかの症状が出現すれば、予防接種が原因ではないかと疑われることがあります。しかし、たまたま同じ時期に発症した他の感染症などが原因であることが明らかになることもあります。これを「紛れ込み反応」と言います。
(注意)給付申請の必要が生じた場合には、お住まいの市町村の予防接種担当課へご相談ください。
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